弘山勉のブログ

フォアフットにも様々なパターン~足への荷重と加重~

投稿日: 2018年 2月 23日 金曜日

前置きが長くなってしまいました。少し具体的に、説明していきます。

作用点となる足裏でいうと、フォアとミッド(フラット)、ヒールの3つがあり、支点となる関節がいくつもあります。フォアフットという言葉一括りで片付けるには、あまりにも多くのパターンが存在することを、まずは理解することが重要です。それらのことを理解しないで、善悪の判断はしないことです。もっと言うと、接地の仕方をいたずらに変えようとしないことです。

足裏の荷重と動荷重、加重という観点だけでも、フォアフット荷重から先の組み合わせは、下記のように9通りあります。ありえない組み合わせもありますが・・・とりあえず、可能性として入れておきます。

たくさんのパターンがあるので、全てを書けませんが、例として、荷重から加重までがフォアフット走法の場合はどうなのか?

普通で言うフォアフットの概念は、「つま先部分で着地して、つま先部分でカラダを支え、つま先部分で地面を押し、つま先で地面を蹴る」というものでしょうか。先の9通りの1つです。想像しただけで、「大変だなあ」と思えてきます。(こんな大変なことをわざわざする必要はないのに・・・なぜ流行るのか!?不思議なわけですが)

つま先で着地するのですから、普通、接地は重心に近い位置になります。そうなると、どうなりますか?
必然的に、重心は高くなり、膝関節も股関節の屈曲度は浅くなりますよね。これが自然で、前回までに書いたように、乗り込み動作や起こし運動で推進力を得やすく、股関節関節の屈伸運動(関節モーメントなど)で推進力を得にくい接地タイプと言えます。(これが一般的なフォアフットの解釈になるはずです)

でも、これだけでは足りず、やはり関節の屈伸運動を加えないと速く走ることはできません。大迫選手のようなトップアスリートは、フォアフットでも関節の屈伸運動で推進力を得ることができる走動作をします(次の機会に説明します)。これが、なかなかできるものではありません。

つま先で着地して、ミッドフットや踵を着く人も見受けられます。「最初からミッドでいいじゃない!?」「最初からヒールで接地したら!?」という話です。解説は不要でしょう。


フォアフットを意識すると、大抵は、以下のようなパターンに陥りやすいと思います。悪い例として代表的な3つの症例を挙げてみます。スポーツ障害のリスクが高まるのは言うまでもありません。

①重心の遅れ→足の内旋運動

つま先で無理矢理に接地している場合に該当しますが、腰が遅れてフォアフットの意味を成さないフォームと言えます。骨盤が後傾し、重心が低いまま脚を押し込む必要があるため、脚を内旋させるように捻らないと後ろに運べません。

②重心の下降→足の蹴り上げ

たくさん走り込むと重心が下がり、つま先接地を意識すると、こうなるのだろうというフォームです。重心が低いので、重心の下に接地することでフォアフットを可能にしています。膝関節の屈曲が深く、地面を押しながら膝が前に倒れるように沈み込むので、足の蹴り上げが強くなります。

③脚の伸展→足の外旋運動

重心は高いが、つま先で重心の真下に接地するタイプです。下半身の屈曲が非常に浅くなるので、ほぼ乗り込み動作で加重します。どうしても、腰の動きが悪くなるために、腰の回転を脚が担います。足首を過剰に使うので、足を外旋して(捻って)地面を押さなければなりません。


以上のように、後半は、悪い話になりましたが、フォアフットは、速く走ることができる接地方法ですが、それを可能にするかどうかは、厳しい条件がクリアされるか否かで決まってきます。荷重と加重という点でもっと深い話はありますが、今回は、ここまでとします。

安易に飛びついて、スポーツ障害を発症しないように気をつけていただければと思います。何度も言ってきたように、接地よりも身体の使い方を覚えるほうが何よりも先決であることを忘れないでください。フォアフットで走りたい方こそ!

 



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