弘山勉のブログ

一流選手の走りから見えるもの②(代表例:設楽選手)

投稿日: 2018年 5月 11日 金曜日

次に、2月の東京マラソンで男子マラソン日本最高記録を樹立した設楽選手が該当するタイプです。

② 前傾姿勢からスムーズに重心移動するタイプ

アフリカ系の選手に多い走りです。設楽選手はどのタイプに属するかと考えた場合、私はここに当てはめます。

下の連続写真は、日本記録を出した東京マラソンの38km過ぎのものです。以前よりも前傾姿勢が深くなったような気がしますが、どうでしょうか。

軽い前傾姿勢から膝(と足)を前に出して股関節の屈曲を作り出して、重心移動とともに股関節を伸展させるので、あまり力を使わずに推進力を生み出せると思います。

身体のブレも小さく、エコノミーという観点では非常に優れていると思います。マラソンでは、かなり有利になる走りではないでしょうか。

ただし、速く走るには条件があります。前傾姿勢をとると、上半身の捻転動作が難しくなり、腰の動きが悪くなります。ポイントは、腰の動きを少しでも出して、遊脚を小さく畳めるかどうかです。

前傾姿勢を意識すると腰に力が入り、逆に腰が動きにくくなるのですが、設楽選手は、とても柔らかい動きをします。変な力みがどこにもありません。そのため、軽い捻転動作を作り出し、効率よく腰(骨盤)を動かしています。

遊脚の使い方も上手です。力で遊脚を畳もう(折り曲げよう)とせずに、身体の連動の流れに任せて慌てるところがありません。このような力みのない効率の良い動きは、なかなかできるものではありません。

下の写真は、設楽選手がスピードダウンした35km付近(同じく東京マラソン)のものです。明らかに前傾角度が浅いのがわかります。

これでは、持ち味である「前傾姿勢から股関節の屈曲を作り出してパワーを生む」ことができません。脚の痛みなどで本来の走りができなかったと思われます。

一旦崩れた状態から、ゴール間近の疲れた終盤に本来の走りに戻すことができる修正能力とセンス、体力は、素晴らしいと思います。いやー凄いです!

一流選手の走りから見えるもの① | 一流選手の走りから見えるもの③



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