EVOLUランニングクラブ

弘山勉のブログ

足部を安定させるための足裏2つの意識箇所~パフォーマンス向上に効く~

投稿日: 2018年 7月 27日 金曜日

今回は、少し違った観点で下半身の先端部にあたる足を焦点にしたテーマです。

まずは、何故このテーマにしたのか、から述べたいと思います。

私たち夫婦でお世話になっている歯科クリニックがあるのですが、歯の噛み合わせを主とした全身の調和とバランスを整える治療を施してくれます。このクリニックでは、歯科治療ではなく「歯は臓器」という概念から歯臓治療と呼び、口腔健康科学センターをも創設して営んでいるほどです。

そのコンセプトの基、病や原因不明のカラダの不調に苦しむ人々、スポーツ障害がなかなか治らずに悩む苦しむアスリートをたくさん救ってきた実績があります。妻も救われた中の一人。2002年に帯状疱疹を患い、全身のバランスが狂っていた時期に紹介されたことがキッカケで治療を始めました。

以来、このクリニックに通院しながら競技を続けて、2004年に3度目の五輪代表になり、2005年には世界陸上のマラソンで8位入賞、そして、2006年には名古屋国際マラソン(現:名古屋ウィメンズマラソン)で優勝し、37歳にして2時間23分30秒の好記録をマークすることができたのです。

それ以来の付き合いになる歯科クリニックですが、院長が息子さんに代わりました。前院長も凄い方でしたが、今の院長も、もちろん歯学博士で、探究心と研究心が物凄く旺盛。話す度にいろんな事を学ばせてもらっています。院長の「人々のために日々勉強」という姿勢には、尊敬の念しかありません。

栄養学に始まり、基礎運動学や機能性運動学、呼吸のメカニズムなど、人間の営みを私に有益な情報となるようスポーツという観点に置き換えて語ってくれます。素晴らしい方で、私もとても勉強させられます。

その院長と先日、話しをする機会があり、その中で出たテーマと考えに私も大いに共感することができたので、そのことについて、少し書いてみたいと思います。

テーマは足でした。「身体を支える際に地面と接する足がどう機能するか」がとても大切であり、運動パフォーマンスの優劣にも大いに関係するという話です。私もランニングにおける接地の仕方や接地に伴う足の荷重(加重)で身体の動きが変わることについて書いてきましたから、それなりの持論はあります。

エボーリュで「足袋を推奨しているんですよ」「子供用のシューズ開発にも着手しています」と伝えると、ヒントをいただきました。機能性運動学の分野に入るのでしょうか。親指とその他4本の指という観点で有益な情報を与えてもらいました。確かに、足の構造上、その考え方は理にかなっているし、納得することができました。

足には片足で28個(本)もの骨があり、どうして こんなにも複雑な構造をしているのかを考えた場合、足の機能がとても大切だと思うわけです。足と言っても、その概念は様々で人によって違うかもしれませんが。

足の内側横からレントゲン写真を見ていると思ってください。普通は、母指球辺り(中足骨と基節骨の関節部分)と踵で地面に着いているはずです。この「親指と人差し指の間」と「踵」を意識すると足が安定するというものです。ふと、親指と他の指で分かれる足袋を頭に浮かべ、その形状の意味を再確認した次第です。下駄の鼻緒の位置がそれを表しているとも思いました。


簡単に言うと、足の安定に係わる重要なその部分に刺激を与えると、足の機能が正常に発揮され、足部が安定するわけです。足が常に安定するので、運動パフォーマンスは飛躍的に向上することになります。益々、足袋を推奨したくなりました(笑)。

この記事を書いていて思い出したのが一本歯下駄。エボーリュでは、一本歯下駄も推奨していますが、まさしく下駄の鼻緒の部分と踵で身体全体のバランスをとります。そのまま均等に加重をかけるように立つと自然と姿勢が良くなるのです。

一本歯下駄を活用して、茨城県結城市の健康ウォーキング講座をした頃が懐かしく思い出されます。一本歯下駄を履いて真っ直ぐ立つ練習から始め、次のステップでは一本歯下駄で歩いてもらいました。

どうしても前屈みでつま先寄りに重心をかけて歩きがちなので、その修正をするために、踵を床に着けて歩く練習を何度もしてもらいました。6回シリーズで講座を開催したのですが、参加者の方の姿勢や歩きがみるみる良くなっていきました。

ここが考えるところです。下駄の鼻緒の部分と踵の両方に重心をかけるわけですが、結局はくるぶし付近に力が伝わっています。地面と着くのは下駄の一本の歯。つまり、Yと逆Yが下駄の板を介して重なっていることになります。逆三角形でもいいかもしれませんが、足の構造で言うとYが正しい気がします。

この概念(原理)が成り立つのが、おそらく足が完全に底屈していない場合だと思います。これについて説明すると長くなるので、次の機会にしますが、下の図を見ていただくと何となく想像がつくはずです。

以前、足の背屈と底屈についても少し書きましたが、足部が接地してから離地までどういう動きをするかも、身体の動きに大きく関係します。

前述の2つの接地点を意識して足の安定を図るトレーニングするとした場合、ランニング動作の局面で、足の「どこに」「どういう」荷重が起こり、足の「どこに」「どう」加重して進んでいるか?を把握しておく必要がありそうです。漠然と接地したり、足を無意識に動かしている方は、意識したほうがよいと思います。

足の親指と人差し指の間(下駄の鼻緒の部分)と踵の位置関係、その上で、各動作の局面で足関節がどう動いているかを理解してフォームを考えると、パフォーマンスの向上も期待できると思います。ということは、足という観点でフォームを考えた場合でも、ミッドフットが良い気がしてきますよね。

最近、シューズの機能がどんどん向上し、新しい商品が次々と開発され、販売されています。シューズが身体の機能や動きを担っていると言えなくはなく、足の機能の衰えを心配してしまいます。誤解のないようにお願いしたいのは、私はシューズの機能向上を否定する気はまったくありません。シューズには、足の保護やグリップ力、推進力補助など大切な要素がありますから、科学や産業は、使えるものは使うべきです。

ただ、それだけに頼って怠けているとヒトのカラダは簡単に衰えます。足の機能が働かないだけで、微妙に身体の動きやバランスは変化してしまうでしょう。それが良い方向へと変化するならばいいですが、私は逆のケースが多いと思っています。

なぜなら、ヒトの足にとって とても大事な2箇所が刺激されないからです。だから、時々は刺激して、ヒトとしての大切な感覚を失わないようにしましょう!という話です。

足袋や足袋型トレーニングシューズを推奨しているのは、そんな理由からです。

フォーム改善に使える地下足袋!

地面とコミュニケートする足袋型トレーニングシューズ “hitoe”

「衰えた足の機能を元に戻す」「足の機能を高める」機会を設けることが必要です。足腰の故障が多い方だけではなく、フォームを良くして走力を高めたい方は、裸足や足袋シューズで動き、足の機能性を高め、人間が本来持つ足の能力を正常に発揮できるようにしたほうがいいのは間違いないことです。

前述の歯科クリニックの院長から足のアドバイスを受けて、スポーツ障害が治り、パフォーマンスが上がった陸上競技のトップアスリートが何人もいることが、それを証明しています。

夏の季節は、地面も温かく、芝生も青々として葉に力がありますから、足袋を履いてトレーニングする絶好のチャンスだと思います。是非、今から足を正常に使えるようにして、さらには鍛えて、秋シーズンの飛躍に繋げていただければと思い、今回のテーマで書かせていただきました。

参考になれば幸いです。



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