EVOLUランニングクラブ

毎月代々木とつくばで1回ずつ、ランニングイベントを開催!どなたでもご参加できます。 主にランニングフォーム改善とスピード強化を目的としたプログラムです。
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マラソンのタイムを縮めるストライドの伸ばし方(イベントレッスン&練習会)報告と解説

投稿日: 2019年 2月 24日 日曜日

冬のマラソンシーズンも終盤を迎え、少しでも記録を伸ばすために、レースに向けたトレーニングのラストスパートをかけている方も多いと思います。

シーズン終盤になり、体力の貯金も使い果たした状態だったり、カラダに鞭打って練習に励んだり、身体が悲鳴を上げている方も多いのではないでしょうか。 体力を高めることで記録を伸ばそうとすると、どんどん苦しくなるケースに陥ります。

心技体の「技」を向上させることで、「体」を鍛えるだけでない記録向上や怪我のリスクを低下させることが期待できます。

そんな機会を提供すべく、2月16日(土)にイベントレッスンを開催し、その後のEVOLUランニングクラブ練習会においても、楽にストライドを伸ばす方法をお伝えしています。

『ストライドを伸ばす』って、どんなことをイメージしますか?

ダイナミックに走ることをイメージする方は多いと思います。でも、マラソン競技でダイナミックに(例えば、ジャンプして)走って記録が伸ばせるとは思えませんよね!? ポイントがいくつか存在します。

まずは、効果的なレッスンにするために、 「準備運動」⇒「ストレッチ」⇒「動き作り」で、全身が動いて、連動していくように準備します。

そして、さあ!いよいよ、ストライドを伸ばすための実践練習の始まりです。

マラソンのペースでストライドを伸ばして走ろうとする場合、以下のポイントが挙げられます。

☆①=腰の可動域と動き←最も大切

腰だけを動かそうとしても動きません。他の関節も同じです。関節の動きに関係する骨を筋肉で動かすことで関節が動きます。ですが、関節の可動域が小さいと何をしても動きませんよね。 そこで、まずは、腰仙関節を動くようにするエクササイズから始めました。

腰仙関節が普通に動く方は非常に少ないと思います。アスリートでも同じです。骨盤を前傾しようと腰を反っていたり、その逆に腰が後傾しているかのどちらかだからです。

男性は、身体が硬いので、この動作ができない方が多いです。身体が柔らかい女性でも、なかなか難しい動作になります。

ストレッチのような動作ですので、毎日(定期的に)実施すれば、改善されていくので、頑張って継続してください!

☆②=軸脚に乗って身体を操作する

軸脚で身体を支えながら、余分な力を抜いて各身体パーツを動かしていくことが求められます、それを段差(←階段のような)を使って習得を目指していただきます。

様々な動作を軸脚に身体を乗り込ませながらできるか?段差を利用して実施してもらいます。

ポイントは、上半身と下半身の捻転差。それが「腰が動き」を生み出します。

それが簡単にいかないのです。それぞれに身体の使い方には癖が染みついていますので、邪魔をするというわけです。つまりは、身体を動かす「新しい感覚に気付けるか?」にかかっています。

準備運動と①と②を経て、(レッスンの終盤)ランニングに落とし込みます。その前に歩きから!

☆身体の各パーツを動かすポイント

色々ありますが、主に以下のことが上手くできるとストライドは自然と伸びます。

・理想的な重心位置
・骨盤のニュートラル状態と動き
・接地の意識
・腕振り
・軸脚と上半身
・重心移動の留意点

※身体の伸び縮みが必要です。その結果生まれる効率にこだわることで、自然とストライドを伸ばせることになります。ストライドを伸ばそうとして伸びるならば、誰も苦労しないですよね!?

☆最後に、トラックでレースペースでランニング

実際に走って実感できるか!?が大事なところ。

見た目は、皆さん、かなり良くなっていました。目印を置いて走っても、感覚としてはストライドは伸びていることが確認できました。

会員の方がガーミンでストライドをチェックしたところ、今まで短い距離でも1.5メートル強しかなかったストライドが、たった1回のレッスンで10cmも伸びる1.6メートル以上も出ていたらしく「驚きました!」と興奮気味に話してくれました。

10cmも伸びたら、一体、マラソンのタイムはどれだけ縮まるのか!?考えると楽しくなります。

イベントにご参加いただいた方、会員の皆さまが、残された今年度のレースで、記録を伸ばせることを心より祈念しております。

EVOLUでは、今後も定期的にイベントレッスンを開催してまいります。よかったら、ご参加ください!