トレーニングと成長ホルモン

投稿日： 2015年 1月 22日 木曜日

よくダイエットの目的でウエイトトレーニングをした後に有酸素運動をすると良いと言われています。
それはウエイトトレーニングをすることで『成長ホルモン』が身体に分泌され脂肪の分解がおこり、
脂肪の燃焼がしやすい状態になるからだそうです。

効果のカギになる『成長ホルモン』は、脂肪分解の役割以外にも働きがあります。
一つ目はその名の通り各組織の成長を促す事、成長期には組織の成長といった点から非常に重要な
ホルモンで、思春期の骨の成長に大きく関わり、身長の発育を左右します。
残念ながら成人になってからは身長が伸びることに作用はしないようですが、
まあ当たり前ですよね。(笑
他の役割はとしては、代謝を促進、脂肪細胞が燃焼しやすくする、細胞の結合を強くする、
病気への抵抗力を上げる、筋肉をはじめとする細胞の修復を促進するなど、
私達の体がより健康的になる上でとても重要な役割をしているのです。
『成長ホルモン』が分泌されるウエイトトレーニングをして有酸素運動をすることは、
丈夫で美しい身体をつくる為には効果があることと言えるようです。

では『成長ホルモン』はどのようなウエイトトレーニングをすると分泌が促進されるのでしょうか？
強度の高いトレーニング、特に筋肥大が起こる10回程度のトレーニングをするとよいそうです。
このようなトレーニングを行うことで、血液中に乳酸が出ます。
乳酸は脳に刺激を与え『成長ホルモン』の分泌を促進させる作用があり、
『成長ホルモン』が分泌されることで、脂肪を分解する作用が働くと言われています。
安全に乳酸の出る強度の高いウエイトトレーニングをする為には、
適切な重量を選び正しいフォームでトレーニングが行えることが必要なります。
その為、トレーニングの効果を最大限に発揮するには、
トレーナーに見てもらいながらトレーニングを行うのが安全で効果的だと思います。
最近では、ゆっくりとした動作で行うスロートレーニングでも、速筋への作用が確認されているので、
少ない重さで同じような効果を出せるとは思いますが、
こちらも重りの調整や正しいフォームを身に付ける必要はあります。
ウエイトトレーニングで無くても、乳酸の出る運動をする事も同じで、
解糖系のエネルギーが使われる運動をするのも同じ効果はあります。

乳酸の出る運動の内容や有酸素運動との関係など、色々と掘り下げて考えてみたいのですが、
また機会をみて違う観点から考えてみたいと思います。