EVOLUランニングクラブ

山田里美のブログ

2015欧州遠征報告

投稿日: 2015年 7月 24日 金曜日

コーチの山田里美が日本実業団陸上競技連合の派遣で欧州遠征に帯同し、
800m、1500mの男女中距離選手のサポートをしてきました。

今回の遠征では、2週間の中でベルギーで開催された3試合に参加してきました。

◆1戦目:コルトリーク大会 ★⇒リザルト
◆2戦目:リエージュ大会 ★⇒リザルト
◆3戦目:KBCナイトオブアスレチックス ★⇒リザルト

【調整練習中の選手】
IMG_5376

【試合に挑む選手】
IMG_5412IMG_5480

8月に開催される北京世界陸上の標準記録突破を目指す選手、
自己べストを狙う選手、

それぞれの目標に向かってチャレンジしましたが、残念ながら目標を達成することが
できませんでした。
しかし、結果という視点では悪かったかもしれませんが、個々のレース内容では
今後に繋がるチャレンジや気づきが沢山詰まった内容だったと思います。
特に800m元日本記録保持者の横田選手(富士通)は、1.44台を狙う大きなチャレンジを
してきました。
本気で世界を目指していくためには、中途半端なチャレンジでは根底にある本質的な課題に
気づくことができないと思います。

改めて、横田選手の人間力の器を感じたレースでした。

来年のリオデジャネイロオリンピックに向けて、頑張って欲しいと思います!

レースでの気づきから得た今後の課題としっかりと向き合い、
徹底的に強化をして、また欧州遠征のレースにチャレンジして欲しいと思います。

【ワールドクラスの選手】
IMG_5567女子5000m

そして・・・
今回は、最終戦のKBCナイトオブアスレチックスでは、大迫傑選手(NikeORPJT)の13.08.40、
鎧坂哲哉選手(旭化成)の13.12.63という両選手の驚異的な日本新記録の歴史的瞬間を間近で
観ることができました!

【MainProgram Men5000m】
IMG_5580

スタート地点に来た時の大迫選手の身体つきの変化は、トレー二ングの裏付けが
詰まっているように感じました。
そして、ハイペースにハマった動きは5000mの概念を変えるような走りでした。
ハイペースの中でも落ち着いて冷静にレースを進める鎧坂選手の走りも素晴らしかったです。
以前に旭化成のコーチから聞いた話ですが、高校時代から外国人選手と対等に戦う、
世界を目指す意識レベルが高かった選手だったようです。
以前、私もデレゲーションの遠征で機内の席が隣りになったことがありましたが、
長時間移動時のコンディショニング意識が高い選手であったのが印象的でした。

どこを目指すか?
意識レベルの違いで、日々の行動や練習の質が変わってくるように思います。

今回の2人の日本記録、そして追い風ながら100mで9秒台を出した桐生選手はじめ、
好記録を出している男子短距離選手の走りをみると、日本人、そして中距離界でも
絶対に世界と戦える、希望と確信がもらえたように感じます。

◎基礎理論に基づき、徹底して正しくトレーニングを行うこと。
◎それぞれの専門家と連携していくこと。

結果を出している選手や国を見ているとそう感じます。
中距離界も世界に向かってチャレンジし続けていきたいと思います。

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