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弘山勉のブログ

自分のフォームと脚の曲げ伸ばし方の関係について知ることから始めよう!

投稿日: 2018年 11月 2日 金曜日

前回、脚の曲げ伸ばしについて説明しました。このことをランニングに落とし込んで、少し深く考えてみたいと思います。

ランニングは、前方へのジャンプ動作に近く、下半身の関節を曲げて伸ばして進みます。その曲げ伸ばしの程度は、走法の違いによって人それぞれです。そのタイミングまで含めると、脚の長さや足の大きさが違うのですから、誰一人として同じにはなり得ません。

まずは自分自身を知ることです。ご自身のランニング動作において「脚の曲げ伸ばし」がどうなっているのか? 動画を撮って観察してみることから始めましょう。

<第1ステップ>
脚をどのくらい曲げているか?
どのくらい伸ばしているか?

<第2ステップ>
足が地面に着いて(接地)から足が離れる(離地)まで、どの動作局面で、どの程度 曲げて伸ばしているか?

例えば、①接地直後、②重心が接地点の真上、③重心が接地点を過ぎた後、④離地直前、⑤離地後、の5点でチェックするということです。

<第3ステップ>
脚をどう曲げているか?
脚をどう伸ばしているか?

上記の1〜3のステップでご自身の「脚の曲げ伸ばし」のことを理解できたら、他の動作との関連性を紐解いていく作業に入ることができると思います。順を追って説明します。

<第1ステップ>
伸ばしたまま走る人はいませんが、終始 伸ばしぎみなタイプは、いることはいます。


ヒールストライクならあり得なくはありません。逆に、伸びる場面がないという人もいるはずです。


というように、まずは、自分は「脚を曲げて、伸ばしているのか?」その程度を知りましょう。

<第2ステップ>
走る一歩で、どの局面で曲げて、どの局面で伸ばしているかを観察します。

アスリートは、脚を伸ばし切るまで地面を押せる人が多いですが、一般のランナーの方は、ヒールストライク走法の方が多いので、脚を伸ばして地面に着いて、その後に曲げます。

問題はその後で、脚が伸び切るまで地面を押せません。腰が落ちて骨盤が後傾し、大腿骨を押し込めない上に、脚を前に出して伸ばす動作をする準備に早々と移るからです。

つまりは、傾向としては、

速いランナー:脚を曲げて伸ばす
遅いランナー:脚を伸ばして曲げる

(※後で解説しますが、フォアフットの場合、速いランナーでも脚を伸ばして曲げるパターンになることが多いです)

と言えなくはありません。これは、走法によるものなので、速い遅いではないのですが、分類した場合の数としての話です。私もクリールの動作改善アドバイスを担当しているので、200人近くの方の走りを分析してきた中での何となくの印象です。

この曲げ伸ばしのタイミングや程度は、接地(フォア、ミッド、ヒール)や重心の位置、上半身の使い方(連動)によって変わります。

では、ここからが本題で前回からの続きになります。

<第3ステップ>
どのように脚を曲げているか?
どのように脚を伸ばしているか?

この『どのように?』が重要で、パフォーマンスや怪我(スポーツ障害)にも関わる部分になります。前回、導入として書いた内容は、このことの基本です。この第3ステップは、とても奥深い内容になります。

タイプを分類するために、接地方法の観点で見てみましょう。分類の切り口は、沢山ありますが、最もわかりやすい分類として、接地タイプ別に例を挙げて説明してみたいと思います。まずは、流行りのフォアフット走法から。 ーつづくー

フォアフット走法の脚の曲げ伸ばしー必然の弊害と怪我のリスクー

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