近野義人のブログ
中・長距離走のパフォーマンス向上に結びつける『40秒~90秒間走』のトライアル
投稿日: 2019年 4月 5日 金曜日
トラック練習でパフォーマンス向上に結びつけるには?
自分の能力(スピード)を最大限に高めた状態で負荷でトレーニングを実施することも一つの要因です。
《弘山ヘッドコーチブログ》
スピードランナーへの近道~速筋の鍛練と乳酸~
ですが、決められた距離を最大限の負荷がかかるように、トレーニングを実施するには目安がわかりにくいかと思います。
そこで距離を決めずに時間(秒数)を決めて、出来るだけ速く走るトライアルを行うことが自分の力を知る有効な手段と考えます。
そこで、運動時に使われるエネルギー供給源の種類から実施時間を考えてみました。
運動中は強度と運動時間によって使われるエネルギー供給源が変わります。
≪推奨理論≫ エネルギー供給編~<理論編>
時間的には8~60秒の運動下での『解糖系』、60秒以上の運動下での『有酸素系』、この2つのエネルギー供給に沿ったトレーニングを実施することが、中・長距離走のパフォーマンスに影響を与えると考えます。
『解糖系』のエネルギー供給下で、最大限の負荷を与え持久力向上に結びつく時間は何秒か?
『ATP-CP系』と『解糖系』の運動で最大限の負荷で動けるのは40秒間前後といわれていますので『40秒間』のトレーニング。
次は『有酸素系』のエネルギー供給下で、最大限の負荷を与え持久力向上に結びつく時間は何秒か?
『解糖系』から『有酸素系』にエネルギー供給割合が多くなるのが『60秒間』と言われてますので、『60秒間』でトレーニング。
最後に『解糖系』のエネルギー供給の影響がほぼ無くなると言われている90秒前後を目標とする『90秒間走』のトレーニング。
以上の3つの時間で全力走を行い、自分自身の能力を試します。
各時間内で走り切った距離とタイムを計算することで、ショートインターバルやレペティショントレーニングで目標とする距離の設定タイムも見えてくると思います。